カンジタ症とお風呂

カンジタ膣炎は女性によくある性感染症ですが、家族や恋人と一緒に暮らしている場合お風呂で感染する可能性があるかどうか、気になるところです。

性感染同様、感染可能性が完全にゼロとは言い切れませんが、カンジタ膣炎がお風呂で感染する可能性は滅多にありません。万が一感染するとしても、相手の免疫力がよほど低下していた場合に限ります。

一緒にお風呂に入ったとしても、お互い汚れを洗い流したり拭き取るような作業をしていますし、入浴中は常に汗をかいていますからカンジタ菌が感染するチャンスはありません。もし肌が触れ合ったり共有のタオルによってカンジタ菌が付着したとしても、ただ付着しただけでは即感染、発症には至りません。

カンジタ菌は高温多湿状態がある程度続き、身体の免疫力も低下している、と言う条件が揃わなければそうすぐには発症に至りません。ただし、カンジタは赤ちゃんも発症する病気です。同じ沐浴槽で赤ちゃんを沐浴させている病院の場合、カンジタ菌を保有している赤ちゃんから別の赤ちゃんにもカンジタ菌がうつってしまう可能性は否定できません。

小さなお子さまがいらっしゃるお母さんがカンジタ膣炎を発症すると、「子供にうつるかも! 」とパニックになってしまうようですが、ご安心下さい。お風呂に一緒に入っても問題ありませんし、洗濯物を分けて洗う必要もありません。むしろ普段から家族で免疫力が低下しないよう、規則正しい生活を心掛けることが大切です。

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